どーなつ★戦争(2006.11.19) 学校帰り、おやつが食べたいという双葉の我が儘に付き合い、俺はドーナツを齧っていた。本日、長い髪は三つ編み。目の前でリングドーナツを嬉しそうに食べていた幼馴染みの、そのどこか年より幼い顔が唐突に疑問符を浮かべ始める。 さあ、ナニを言い出すのだろうか。クリーム入りのドーナツを嚥下し、俺は首を傾げた。 「どうした?」 双葉は見つめていた二つ目のドーナツから目を上げ、俺と反対に首を傾げる。 「いっちゃん、ドーナツってどうして穴が開いているの?」 「作者のドーナツさんの趣味だ」 間髪入れずに即答した。もちろん嘘だが、単じゅ……いや、素直な双葉は「これはデザインだったのね」と納得して微笑んだ。 ……まったく、こいつは余計なことに興味を持つんだから。嘘を吐いたって罪悪感はとうにない。 ☆ 本日の試合結果。どーなつ(を利用した壱哉)勝利。 -レッツ☆ウォーtop- |